veranda-ichigo blog

試験的にベランダでイチゴを育てる過程を載せていきます

netatmoが来ました

2015/1/31(日)に注文したnetatmoが届きました。


早速取り付けようとしたのですが、無線LANルーターの設定が必要でかつ元々ついているnttのVSDLルーターを先に設定変更する必要があったりして大掛かりなネットワーク設定をすることになりました。


netatmoの設定は取説がすごく不親切なので(てきとーな図のみ)何をして良いのか不明でしたがAndroid版のアプリ自体の設定は簡単でしたのでどうにか測定できるようになりました。

まず部屋の中で測定してみましたが
室温 29℃
CO2 5000ppm

!? 5000!!

農業用ハウスで二酸化炭素発生装置を使って400から1500とかで推移しているppmが
5000ですか!?

とおもったら室内で石油ストーブを使用して換気しないと普通に出る値のようです。
(ハウスの広さに発生させている分の何分の一程度でも一部屋に出せばそうなりますよね)

とりあえずこの濃度以上は健康を害するので換気して本来の測定場所である
ビニールカバーの片方に設置してみました。

1日中の推移を外出先からも確認していましたがヒーターを18℃付近に設定している為温度はほぼ15℃で推移し、湿度は90~93パーセントを維持していました。
肝心のCO2ですが430ppm付近を維持したままかわらず。
日中は光合成をしてppmは下がって行き、カバー内のppmは外気の400ppmを下回ると予想していましたが変わっていない…。
おそらく苗が古葉を失って3葉程度しか展開していないので光合成量が少なく、竹パウダーとえひめAIから放出される量とほぼ相殺してしまった…と考えていたのですが日没後も同じぐらいで推移していたので外気の誤差の範囲のようです。
つまりヒーターによる空気対流によって隙間から引き込まれる空気で補える程度の光合成しかしていなかったということです。
元々農家のハウスでは日中のppmが外気以下にならないようにする目的でCO2を供給していますので現在のカバーでは供給は不要ということになります。

念の為取り外していた寝太郎を天井部に吊り下げるのではなくnetatmoと同じ段の少し離れた場所においてみましたが、均衡していたppmが上がり始めました。
夜間なので当然ですが430付近から500~530付近に上昇。
しかしなぜか先ほどから微妙に下がり始めました。
校正機能が働いて400ppm以上のときにその濃度を400と定義して表示上だけppmが下がる現象かもしれないのでそのまま観察することにします。

いちごの場合1000ppmを超えると濃度障害が発生するケースがありますが、今回育てている「おいCベリー」は肥料などの高濃度に弱い品種のようですので
今の置き方による上昇分程度でちょうど良いのかもしれません。











土壌のpHについて

昨日土壌のECテスターが届きましたので
今日の灌水後に計ってみました。


今日の灌水


・メガデール 10ml
・ペンタガーデン Value 1ml
・肥料の吸収を高める 野菜の葉にスプレー 1ml
・えひめAI 5ml


pH 6.04  EC値 0.18mS


水道水 pH 7.45  EC値 0.19mS
浄水 pH 6.59  EC値 0.13mS


そして今回EC初測定の土壌


pH 6.9  EC値 0.12mS


!?


校正しなおしても結果は変わらず…
浄水以下のECってどういうこと?


A1 土壌自体がEC上昇にかかわる塩類を取り込んでいる
A2 えひめAIに残っている原料の糖分等が電解質ではないので
  電気伝導度(つまりEC)を下げている
A3 以前とは違い水に近いECなのでイチゴ苗が灌水した先から
  水と一緒に取り込んでいる
A4   ECテスターが壊れている


どれも否定できないのですが、A4は灌水のECメーターと一致するので
多少のズレはあってもなさそうです。
A1も多少あるとは思いますが、この中でA2とA3が主な原因と考えられます。


液肥を作っているときにえひめAIを入れるとECが下がるので
特にA2は関係がありそうですが検証できません。


ちなみに砂糖と植物の関係で調べていたところ
私がイチゴを枯らした理由と過程が詳しく書かれているサイトを見つけました。


植物に塩水を加えるとかれるのはなぜ??
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=327


※他のQ&Aも勉強になります


いずれにせよ実際のEC値より低く表示されている可能性が高いので
液肥の濃度は現状キープです。
新葉の色がかなり淡色だったので水で洗いずぎによる窒素不足の可能性も
ありますが徐々に濃くなってきていますので様子見です。
まともな葉の展開が増えてきた時点でペンタガーデンvalueの1000倍を500倍、250倍と
濃くしていく予定です。







今日の灌水と本の記述について

灌水といいつつ液肥ですが


・えひめAI 5ml
・リキダス 0.5ml
・ペンタガーデン 1ml
(私がつかっているのはvalueの方ですね)


を1Lの浄水に入れて灌水です。
pH 6.5
EC値 0.20


・ヒーターのスイッチOFF温度の調整
・土壌の水道水での洗い流し
・二酸化炭素発生剤の除去


を行うまでに受けたダメージは回復せず
それまでにあった葉は枯れてしまいましたが
pHとEC値の調整を行った液肥だけを与えるように
なってからは新葉が展開していています。


ここ数日の葉は普通の形状になってきているので
どうにかなりそうです。


【追記】
ハイポネックス 野菜の液肥  5-5-5 について
実際の使用予定の倍率でpHとEC値を調べてみました。


1000倍 pH 6.98   EC値 0.48mS
2000倍 pH 7.00 EC値 0.20mS


指定倍率でもちょっとEC値が高いです。2000倍ですね。


ただ生育ステージによって適正なEC値は変わりますので
葉が正しく展開して花芽が付いてきたら徐々に上げていく
のでその時は1000倍でも濃くないはずです。


改めてイチゴの育て方の本を見てみますと
・イチゴは肥料に弱いので根元に化成肥料をあたえてはいけない
・植え付けから3週間は肥料(追肥)をあたえない
・元肥の土壌との混和は1週間前までに行っておく


と必要なことはすべて書いてありました。
これをEC値を含めた記述に直すと


・イチゴは肥料に弱いので根元に化成肥料をあたえてはいけない
→苗の状態では根の体内EC値が低いので、周りの土壌のEC値が高いと
 浸透圧の問題で水が吸えないどころか吸い出されて枯れますよ。
 EC値が低い水を与えて周りの肥料分がとけてもEC値が0.20付近に
 なるようにしてね。


・植え付けから3週間は肥料(追肥)をあたえない
→EC値が低い水を与えて周りの肥料分がとけて吸収されていくと
 土壌のEC値がさがってくるよ。逆に根の中のEC値は上がってきていて
 地上部は葉や花芽が肥料分を使うので追肥をして溶け出す肥料分によって
 EC値が少し高め(0.30~0.40)になってきても水は吸えるよ。
 ※でも与えすぎるとECが上がりすぎる(1.0以上になる)から
  水分をとられて枯れちゃうよ


・元肥の土壌との混和は1週間前までに行っておく
→肥料成分内で化学反応を起こしたり、微生物が肥料分を分解して
 一時的にpHが急激に下がったり、窒素分がなくなったりするから
 収まるまでに苗を植えると根が溶かされたりして枯れちゃうよ。


ということを書いていたのですね…


「素人は教本に記載されていないことをやりがちですが、意味があって


書かれていることが大半ですので無視してはいけません。


(もし崩すとしても、根拠がないといけません。根拠になるのは


取得方法が適切なデータです)」



と測定器にいわれているような気分になりました。