veranda-ichigo blog

試験的にベランダでイチゴを育てる過程を載せていきます

再定植

2016年1月7日(木)に苗が届きました。
前回より折れたりしている葉は少ないのですが
本来のこの季節に合わせた生育の為か一部が紅葉になっていました。


仕事から家に戻った時間はかなり遅かったのですが
そのまま定植しました。


定植前に土のpHを計りましたが6.8でしたので
・メガデール(発根促進剤)100倍
・えひめAI 100倍
・ハイポネックス液 5-5-5 100倍
・ルビスク 200倍
・酢酸カルシウム液(自家製)100倍
を植穴と根鉢にかけつつ定植しました。


もっとも定植後のpHは6.8で変わりませんでしたが…


ビニールカバー内は250wのヒーターが入っていますので
0時付近でも12度ほどあり寒さによる影響はありません。


翌朝に様子を確認しましたが前回のように端から壊死していく
ような兆候はありませんでした。
ただ、根がまだ伸びていませんのでヒーターによる空気循環により
葉が若干乾き気味になっていて、そのままにしておくと枯れこみに
つながりそうだったので葉と根元に少し灌水しました。
根が定着していないのですが新葉が展開してきているので
すこし液肥も混ぜました。
・えひめAI 100倍
・ペンタガーデンValue 200倍


今朝の様子では多少乾き方は弱くなってきていますが
まだ数日は毎朝の少量灌水が必要な印象です。


紅葉したり黄化していない葉については酢酸カルシウムが効いた結果
だと思いますが葉が持ち上がった状態になっていました。
以前4作では頻繁に酢酸カルシウムをあげた結果葉は丈夫になりましたが
葉柄と葉の生育が止まり、花梗もクラウン付近で伸長が止まって
花が咲いてしまいましたので今後は週一程度であげることにします。
生育が止まったのは他の要因も大きいとは思いますが
拮抗作用で微量要素が欠乏して正常なたんぱく質合成までのサイクルが
止まってしまったのでしょう。


微量要素の重要性については下記サイトで知りましたがpHについても
詳しく書かれていました。


http://www12.plala.or.jp/green_up/h065.html


pH6.8が理想値のようですね…微量要素もすべてすぐ植え石灰に含まれていて
かつ鉄についてはメガデールに入っていたので状態としては悪くありません。
腐植も発酵が終わった竹パウダーが入っていて元の培土も実際に農家で
使用されているものです。
閉鎖環境では不足しがちな炭酸ガスも寝太郎から供給しているので日中換気が
できなくても大丈夫です。


現状としてはほぼ理想的なスタートが切れたようですが
灌水のpHや影響や生育が進むことによる環境変化が日々おこりますので
監視していこうと思います。








再定植に向けて

ネット上で発注した苗の発送予定メールが届きましたので
いままで枯れてきていても様子を見ていた苗を片付けました。


前回の記事で
「新葉が今まで見たこともないほど 淡色(ほんとうに黄緑)」
であることの原因について窒素飢餓によるものと書いていましたが
廃棄前によく見た結果ネットにある症例の写真と比較すると
鉄欠乏が一番近い状態でした。


鉄欠乏が起こる原因としては
・培土に鉄分が少ない
・K(カリウム)、P(リン)、銅(Ca)、モリブデン(Mo)、
 Zn(亜鉛)などの過剰施肥
・根が傷んでいる
などがありますが、竹パウダーの発酵による強酸によってずばり
根が傷んでいましたのでこれが原因でしょう。
(窒素飢餓も並行して起こっていたと思いますが)


苗を抜いた培土を一度ほぐし、かつ少し石灰資材を入れて鉢に戻しましたが
苗を抜いた時点でのpHは6.6~6.7でしたのでpHが中性からややアルカリ寄り
になっている状態です。
もっとも定植前日に土壌にえひめAI(100倍)を散布してpH6.5前後に調整して
定植する計画なので問題ありません。


なお片付けた苗ですが、思っていたより下の方へ新根が伸びていました。
一番下を軽くほぐした状態で定植しましたが、今度は肩の部分などもほぐして


定植するつもりです。




液肥の施肥とpHの改善

今日は液肥を入れてみました。


・ハイポネックス液 5-5-5  20ml
(本来イチゴの場合500倍なので水1Lに対しては 2ml)
・リキダス 10ml
・石灰水 400ml
・ルビスク 5ml


にぬるま湯を加えて1Lにして8個の8号鉢に対して灌水しました。


液肥を入れたのは主に窒素飢餓状態を改善するためですが
大量の石灰資材と同時に入れない方が良い気がしたからです。
(とはいっても石灰水と混ぜていますが)


灌水後pHを計ってみましたがpHは5.8でしたので生育可能域にまでは
上がってきました。


窒素飢餓は発酵が終わると解消され、今度は乳酸菌などがため込んでいた
Nが菌が死ぬことによってアミノ酸等の形で効いてくるはずなので
これ以上はやらないことにします。
(必要なN・P・Kは元々の培土の緩効性肥料成分と混ぜたマグヴァンプの
緩効性肥料成分で間に合うはずです)


pHが改善された為だと思いますが、枯れこみの勢いは止まり一番新しい
新芽は縁から枯れてきたりはしていないようです。
もっとも窒素飢餓の為だと思いますが、新葉が今まで見たこともないほど
淡色(ほんとうに黄緑)なのでこのまま育ててもまとな実を収穫するのは
難しそうですが…。