veranda-ichigo blog

試験的にベランダでイチゴを育てる過程を載せていきます

液肥と水について

定植から1週間以上過ぎ、根も伸びているはずですが
スタート時のダメージでほぼ苗の葉は枯れてしまいました。
前回と同じ状態に見えますが、新芽は出ていているのでこのまま様子を見ることにします。
もっとも新芽の縁は枯れており、現在の新芽はまともな葉になりそうにありませんが、
次の芽に養分を送るためぎりぎりまでがんばってもらうしかありません。
こうなった原因は前回までの事象である程度はつかめていますが
根本的に余計なことをして枯らしているので原理を明らかにして次に生かすことにします。
二酸化炭素濃度についてはどの程度多いのかつかむ為にnetatmoを導入する予定ですが
まだ手元にないので先日届いた液体のph、ecを計れる
「ハンナ 多機能計 Combo2(コンボ2) HI98130 」で使用している液肥などの
pHとEC値を調べました。


・水道水
pH 7.2
EC値 0.22ms


→我が家の水道水は3回測定していずれもほぼ同じ値を指したので これが正しい値のようです。
ややアルカリ側だったので、長い間水道水のみを灌水すると影響が 出るかもしれません。
もっともECが高いわけではないのですぐにpHに影響することはないでしょう。


・浄水器を通した水
pH 7.2
EC値 0.16ms


→不純物や塩素が活性炭で除去されているのでECが下がっています。
当面弱り切った苗に灌水しないといけないので、ECを下げてその分希釈倍率を
指定より下げた養液を与えることができそうです。
現在の枯れは高二酸化炭素濃度と高ECによるものなのでECは安全な0.3ms以下に
抑え込む必要があります。


・ハイポネックス液 5-5-5 100倍
pH 6.95
EC値 0.65mS


→意外とpHはこの濃度でも中性でした。ただecが0.65mSなのでイチゴの定植時に
この濃度で与えてはいけないですね。(定植時の適正EC値は0.2ms~0.3ms)
本来の倍率は1000倍なので指定倍率通りなら問題なさそうです。


・えひめAI 100倍(浄水ベース)
ph6.5
EC値 0.17ms


→本来の使用倍率は1000倍となっていますが、pHとEC値の観点からは100倍でも
問題なさそうです。特に白砂糖を使ったえひめAIはリン酸やカリがほとんどないので
EC値には影響なしのようです。


・メガデール 100倍(浄水ベース)
pH 7.2
EC値 0.15ms


→指定倍率ですがほぼ浄水とかわりません。影響は皆無といってよいでしょう。


・リキダス 100倍(浄水ベース)
ph5.25
EC値 1.8mS


→思っていた以上にpHやECに影響を与えるのがわかりました。まずECの観点から
この濃度は不可です。


・リキダス 1000倍(浄水ベース)
ph6.8
EC値 0.6mS


→本来の指定濃度ですが、定植前後のイチゴ苗に与えるにはEC値が高すぎます。
2000倍以下で与えるのが良いようです。


・ペンタガーデン100倍(浄水ベース)
pH6.05
EC値 0.35mS


→指定濃度が適正値のようです。ただ現状の苗にはこれでも若干濃いかもしれません。


・クエン酸 1000倍(浄水ベース)
ph3.0
EC値 3.7mS


→前々作でクエン酸液を500倍ぐらいで与えたあと、急に生育が悪くなりましたが…
上記以上の強酸+高ECですから異常が出て当然ですね… 
薄く与えたつもりだったのですが全くそんなことはなかったようです。



これらは単独で与えるのであれば上記計測値をベースに与えるべき養液をローテーション
すればよいのですが、まぜるとEC値があがるのでその状態で毎回計測をした方がよさそうです。